前回に引き続きトリミングが上手くなるコツについてですが、今回は具体的な練習方法やどんなことを練習すればいいのか、それと私のおすすめの美容道具もご紹介したいと思います。
ちなみに前回の記事についてはこちらのリンクからお願いします!
練習方法って何があるんだろう?
道具は何がいいかしら?
練習法
まず、前回の説明でも言いましたが、なにが苦手なのか把握することが重要なので苦手なことにより、意識することなどは変わりますし、やり方も細かく変わってくるので、ここで教えられるのは、基本的な技術の底上げとしてのことしかありません。
こういうことを意識してやれば、全体的な向上になるので、プラスになるでしょうということを話します。
技術の底上げだー!
上手くなる第一ステップね!
完成形のイメージを作る
トリミングが終わった時の完成形をイメージ出来なければ、ずーっとカットの時も迷いながら切ることになるし、お客様のイメージを理解して、アドバイスすることも出来ません。
このイメージを作るには、まず他のトリマーさんのカットなどを参考に自分の可愛い、綺麗だと思う形を見つけて、その形を頭に刷り込む事です。
これはトリミング雑誌からでも構いませんし、インスタなどのSNSやネットからの情報も有効です。何せかわいいカットを見まくることです。
そしてより効果を高めることとしては、それを絵に描くことデッサンすることです。実際にその形を絵に描くことで、自分の中でより確かなものになります。
そして出来ることなら、それを自分の参考にしている先輩トリマーさんにチェックしてもらい、直してもらえると、完璧です。
自分だけではどうしても限界はあるので、客観的な意見をもらえるのと、自分がこの人のカット可愛いなと思っている人からの指摘は素直に受け止められるし、何よりその人のイメージを知ることが出来ます。
必要な物は、ノートとペンがあれば事足りるので始めるのも簡単にできますね!
絵を描く画力なんてないよ~!?
大丈夫!デッサンは画力じゃないから、
イメージ力を鍛えれば書けるのよ♪
ハサミを動かす練習
もう基本中の基本ですが、ハサミを綺麗に動かすための練習です。静刃が動かないように意識する、ぶれないように意識する。これは刷り込めば刷り込むほど、いざカットする時に自然に体が覚えて動いてくれるようになります。
学校を卒業してから、なかなかお店でカットさせてもらえなくて、しばらくハサミを持っていないとかがっつりとは動かしていない状態になって、いざカットしてみようか!となった時、練習していなかったら指が全く動きません。動いてもブレていたりして綺麗にできないどころか、ケガをさせる可能性だってあります。
ハサミというのは動かしていない程どんどん衰えます。一日動かさないだけでもやはり、違います。なので、すぐにカットが出来なくても一日10分でも20分でもいいので、動かす練習が大事です。
そして金銭的に余裕のある方であればですが、専門学校ならどこでもあったであろう、トリミング練習用のプードル人形を買うことをお勧めします。
実際にカットする時犬は動くので意味がないような気がしますが、犬の複雑な体のラインに沿ってハサミを動かす練習はとても大切です。
ハサミ練習もただまっすぐに構えて動かすよりも人形に沿って色んな角度や体制をイメージして練習する方が、良いです。
そんな人形を買う余裕ないよ!
って方は、何か机のフチや角でもいいので沿って動かすと良いです。
これはハサミ一本あれば、どこでも出来るので、人の迷惑にならないところであれば、空き時間を見つけてどんどん練習するといいです!
そんな高い人形は買えないけど、
なにか良いのないかな?
道具を正しく使う
そしてあとは、その他美容道具を正しく使う練習です!ブラシ、コーム、爪切り、カンシなど、どうやって使えば早くなるだろうとかをハサミと同様練習し、試すのが良いです。
実践あるのみだね!
ちゃんと考えてやらないと意味ないわよ?
スリッカーブラシ
ブラッシング一つでも全然変わります。皮膚を傷つけずもつれをとき、ドライングで毛がよれないようにブラシを当てることで犬の負担が減り嫌がらない、毛がしっかり伸びているのでカットしやすくなるなど、後々の自分が楽になる、早くなるように丁寧なブラシを当てることは大切です。
これは実際にお店で使うようなスリッカーです!一般の方向けに作られているものより、しっかりとした作りなのでずっと使い続けられます!
同じ形で赤いのはハードスリッカーで硬いピンになっていてもつれとき用ですが、慣れないとお肌を傷つける可能性があるので注意してください。
爪切り
爪切り一つでも速さは変わります。1本の爪を何回に分けて切るのか、回数はかけても角を残さないようにするかなどでも違うので、自分のやりやすいやり方を見つけると良いですね!
これはZANという私がかなり気に入っている爪切りです!お店でも使っていますし、切れ味が本当に良くてきれいに切れるので、爪を切っていて気持ちいいです!
この爪切りは大型用もとても使いやすいです!
ちなみにやすりはこれがお勧めです!色んなトリマーさんにも聞いてきましたが、これが一番やりやすいという方が多いですね!ただ力を入れすぎると持ち手が折れやすいので注意です!大切に使えば何年も持ちますが、雑だと柄が折れます。やすり部分は長く使えるので、柄なしでもつかうのも一つの手ですね!
カンシ
耳毛抜きでは毛の抜く時の一回の毛の取り方でも変わりますが、一番は保定の仕方が大きいと思います。かなり細かい作業になるので、少し動かれるだけでも耳を挟んでしまう可能性があり注意が必要です。
なので、いかにワンちゃんが嫌がらなくて、動かない保定をしてあげられるかが、ポイントになります。
これが一般的にお店で使われているカンシです。これは私の意見ですが、サイズは小をお勧めします。大きめのサイズでも問題はないのですが、小さい方が、より細かい動きが出来るので抜きやすいです。もちろん大型犬には大きめのサイズが適しています。
まとめ
今回紹介したやり方を実践すれば、かなり技術の底上げになると思います。ですが何よりも大切なのは考えることです!
頭を使ってどうすれば成長出来るかを常に考えている人はどんどん上手くなると思うので頑張ってください!