プロトリマーが教える!犬の爪切りのやり方!

トリミング

毎日一緒

どうも!現役トリマーの今ちゃんです!!

今回はお家のお手入れの中で爪切りをされたい方が結構多いと思うのですが、

爪を切るのって失敗すると、血が出てくるから怖い!!って思いますよね?

それでも興味があってやりたい方に、血が出た時の対処法や裏技も含め、

そして、正しいやり方をご紹介します!

爪切りの重要性

ワンちゃんを飼っている方で、お散歩によく行くから削れて伸びてないし大丈夫!

と思われている方もいると思いますが、犬の爪には「狼爪」という人間で言う

親指にあたる爪があります。これは地面に接することがないので、お散歩しても削れません。

なので、それが伸び続けると爪が巻いていき、最終肉球に刺さる可能性があります。

その他の爪でも同じことが起こることはあります。

さらに、爪が長く伸びるとクッションの役割をしている肉球と地面の接触が悪くなり、

足腰を痛める可能性が高まります。

タイミングと頻度

頻度に関してはその犬の生活スタイルに左右されるので、必ずしも同じではありませんが、

目安としては月に1度の爪切りは必要です。

切るタイミングの目安はフローリング等を歩いている時に爪がカチャカチャ音が

していないかが、一番わかりやすいです。

苦手な子を慣らすコツ

嫌がる理由

わんちゃんが爪切りを嫌がる理由は様々で、多いものをあげると

Point

1.痛い思いをしたトラウマから

2.切った時の衝撃が怖いから

3.押さえつけられているから

4.足先を触られるのがそもそも嫌

などです。これらの理由は爪切りに嫌な思い出がある、基本的に触られ慣れていない

の二つのことからきています。

対処法

爪切りへの恐怖心を取り除く

爪切り自体を見るだけで嫌な思い出がフラッシュバックしてそれだけで嫌がる子もいるので、

その場合はまず、そのイメージを無くしてあげることが重要で、

まずは爪切りを寝床やワンちゃんのそばに置くだけにします。

そして徐々に近づけていき、怖くない物なんだと教えてあげます。

爪切りにおやつを載せて与えてあげても効果的で良いですよ。

スキンシップを取る

そして、触られるのに慣れていない子は、爪を切る前に持たれるのを嫌がります。

なので、しっかりスキンシップを取ってあげて、特に足先を触っても大丈夫なように

意識して触ってあげましょう。触られることが、嬉しくてリラックスできるように

なれば、爪切りの時も問題なく触らせてくれるようになります。

 

AVANCE(アヴァンス)

 

血が出た時の対処法(裏技)

爪切りをする時の一番の不安な点が、血が出た時にどうするかだと思います。

自宅で爪を切っていて血が出たら、どうすればいいか分からなくて怖いですよね?

そんな時自宅で出来る対処法(裏技)があります!

止血に使う物

まず、正攻法として一番は止血剤があると良いです。そういう物がちゃんとあるので、

購入しておくと安心して爪切りが出来ますね。

しかし、そういった止血剤がない場合に代用で使える物があります。

それが、大概のご家庭にある片栗粉や小麦粉です。

これらは止血剤の代わりになるので緊急時の応急処置用として覚えておきましょう。

止血の方法

まず、お家にあれば綿花、無ければティッシュでも構わないので、

しっかり当ててと圧迫止血をしてください。それでもなかなか止まらない場合は、

止血剤、無ければ片栗粉か小麦粉を指先に取りつまむようにして、爪先につけた状態で

また、しばらく圧迫止血を続けて下さい。通常、少し切り過ぎているくらいなら

これで血は止まります。しかし、これでも止まる様子がないほどの深爪をした場合は

病院に行き処置してもらってください。

注意

あくまで応急処置になるので、血が止まってもお散歩などの刺激でまた出る可能性があるので、念のため後日、病院で見てもらうことをお勧めします。

犬用爪切り紹介

犬の爪切りにはいくつか種類があり、「ギロチンタイプ」、「ハサミタイプ」、

「ニッパータイプ」などがあります。

この中で通常犬の爪切りで一番使われてるのが、「ギロチンタイプ」です。

犬の爪は人間と違い、血管や神経などが、筒状に包まれた爪をしているので、

慣れれば、ギロチンタイプが一番安定して切ることが出来ます。



これがギロチンタイプの爪切りでプロのトリマーも使うようなものです。

私もこのZANシリーズは切れ味がよく、愛用しています。

しかし、切れ味が良い分気をつけて使わないと、切り過ぎて深爪で血が止まらない

なんてこともあるので注意してください。

そして、今回リンクにセットで載せているサファイアのやすりですが、

これも私が愛用しているもので、小さいワンちゃんにも使いやすくお気に入りです。

犬の爪切りをしたら必ずやすりもしてあげないと、爪の角で引っかいてケガをしたり、

服に引っかかって破けたりしてしまうので、やすりと爪切りはセットで買うことをお勧めします。

爪切りのやり方

爪切りの持ち方

爪切りはこのように、握って動く方が4本指の側にきます。

刃の部分は出入りする黒い色の動く方が上に来ます。

人間用の爪切りとは全く形が違うので、使い方が分からず、

これを間違えて変な持ち方をしている方も結構多いので、注意してください。

爪の切り方

まず、爪に対して爪切りはこのように入れます。

動く刃の部分が上向き自分が見えるようになっていなければいけません。

そして、そこを切ると決めたら素早く握ってすぐに切ってあげましょう。

 

注意

切るのが怖いからといって、ゆっくり爪が挟まるように握ると爪が締め付けられるので、

わんちゃんがとっても痛い思いをします。

 

ただし、爪を切る時に一回で切りたい部分を一気に切るのではなく!

少しずつ角を落としながら切っていきましょう。

注意

一回で切ろうと深く爪切りを入れると血が出る可能性も高まるし、

切った時の衝撃が強くなるので犬がビックリして嫌がるようになりかねません

刃は爪に対して直角にだけではなく色んな角度で入れて落としていき

出来るだけ角がなくなり、丸くなるように意識しましょう。

目安

爪を切る目安ですが、基本的に爪が長くならずに生活に支障が出なければ問題ないので、

無理にギリギリには切らないようにしましょう。

無理をして、血が出てしまう方が生活に色んな悪影響があります。

白い爪の目安

白い爪の場合は中が透けて血管が見えているので、そこを目安にすると良いですが、

あまりギリギリに切ると血が出るかもしれないので、余裕を持って

見えている血管よりも2、3mm長くしておきましょう。

黒い爪の目安

黒い爪の場合中が見えないので、少し難易度が高くなりますが、

犬の爪の中は血管があってそれを覆っている灰色の膜があるので、

爪を切った断面を見て、中心から灰色っぽいものが見えたらそこでやめて下さい。

それ以上いくと血管に当たり出血します。

やすりで丸くしましょう

爪を切った後はやすりで爪先をまんべんなく色んな角度からやすってあげて丸くしましょう。

角が残って痛いままだとケガをすることもあるので、注意してください!

無理はせずプロに任せても良し

ブラッシングなどもそうですが、無理にやって嫌がるようにしては意味がないので、

上手く出来なくて中途半端にやってしまうのであれば、

やらない方が逆にワンちゃんの為になります。

犬を飼うのは相応に責任やお金もそれなりにかかることなので、

飼うのであれば、しっかりその子が幸せになれるように考えてあげて下さいね!

 

こいぬすてっぷ