どうも!現役トリマーの今ちゃんです!
今回はトリマーになるには、どうすればいいかについて話したいと思います!トリマーの資格は?学校は?どれくらい学べばいい?などトリマーになりたい人が知りたいことに触れていきます。
トリマーになるまでの流れ
資格はいる?いらない?
トリマーってどんな資格があるんだろう?
そもそも資格って必要?
なくても出来ないの?
など思う方がいると思います。まずはトリマーの資格についてです。
トリマーというのは人間の美容師と違い、現状は国家資格がない職業です。なので、専門学校により独自の資格を発行しています。そして学校によってどんな資格かなど自由に決められる為、それぞれ基準がバラバラです。
実習数、学科数や何を教えるかも決まっていないので、専門学校によっては卒業まで全く犬を触れず犬の人形でカット練習するだけで、資格をもらえてしまうところもあるくらいです。
ですが、一度も犬に触らず動かない人形相手にしたところで、生きているワンちゃんの美容は決して出来ません!これは一人のトリマーとして断言できます!!
それで出来ると思われるのはトリマーという仕事を甘く見られているとしか思えません!ですが、現状日本という国が海外よりも犬の存在が軽く見られているところがあるのかと思います。
トリマーの専門学校には通信制みたいなものもありますが、正直それだけで一人前のトリマーになることなんて出来ません。
じゃあどこの学校がいいの?
基準がバラバラならもう資格の意味がないんじゃない?
と思われると思います。しかし、昔は実務経験を積みトリマーになられる方もいましたが、今はもう専門学校を卒業していないと雇ってくれる職場はありません。
なので、意味のない資格の学校もありますが、しっかりとひと通り技術を身に着けられる学校ももちろんありますので、そこをしっかり選ぶことさえ出来れば問題はありません。
学校はどこがいい?
ただ、どこの学校がいいのか分からない中探そうと思うと、いろんな学校のオープンキャンパスに行って内容をしっかり見なければいけないと思います。
そして見て選んでも実際に入学してみると想像していた感じと違うことや、やっと資格を取って就職しても、その資格では全然雇ってもらえるところがない!なんてことになりかねないかもしれません。
ですが、安心して下さい!
国家資格に変わる信頼度の高い資格というのがあります!
その資格なら海外でも通用し、他の専門学校に通ったけど改めてその学校に入学し直すなんて人もいるくらいです。
就職の際も、トリマー求人などで見ていると「JKCトリマーB級以上の方」、「JKCトリマーA級保持者優遇」など書かれるくらい、お店側の信頼度も高いので、
お店の欲しがる人材になれます。
JKC認定校
JKC認定校とは
さて、その分かりやすくいい資格はないか、どこがいいか迷う、という方にお勧めなのが
JKC認定校です!
JKCって何?という話なんですが、JKCとは一般社団法人ジャパンケネルクラブの略で、世界89ヵ国が加盟している国際築犬連盟(FCI)に加盟しており、純粋犬種の犬種登録、有能・優良犬の普及、築犬飼育の指導奨励、動物愛護精神の高揚のために活動している国際愛犬団体です。
活動の内容で一般の皆様に一番身近な物だと、ワンちゃん達の血統書を発行していたり、災害救助犬の育成をしていたり、アジリティー競技会などを開催したりなど、犬に関わることをを中心に活動している団体なんです。
トリマー以外にも愛犬飼育管理士や
ハンドラーなど色んな資格の発行もしてるんだ!
このJKCから認定されたトリマー資格を取ることが出来るのが、JKC認定校です。このJKCの資格というのも独自に定められた基準ではありますが、世界的に認められている団体がゆえにやはり基準もしっかりとしています。
実習数や学科も何を教えるか、試験の合格基準も、その資格を取ればここまで出来るようになります。というのが定められています。
資格難易度
ちなみに私もJKC認定校でA級の資格まで取りました。このA級というのはJKCの資格にも資格のランクがあり、下の資格から順番に、
C級→B級→A級→教士→師範
とランクが上がります。当然ランクが上がれば上がるほど取得する難易度は難しくなっていきます。
正直A級資格からはかなり専門的な勉強をしたり条件が厳しくなるので、JKC認定校に通ってもB級の資格まで取って就職する人がほとんどです。
教士や師範に関しては年齢制限があったり上位資格なので、JKC認定校で指導したり、競技会の審査員などをする方ならともかく、お店で働く人で取る必要はありません。
各資格で出来る範囲で言うと、
C級→趣味で自分の飼っている犬の美容をする方
B級→お店でトリマーとして勤務する方
A級→トリマーの講師やお店の経営、ドッグショーに出場する方
といったくらいの認識でいいかと思います。
とは言っても資格はあくまで資格なので、最低限の基準をクリアしているだけで結局はトリマーというのは技術職なんです。
資格があっても実際の技術がなければ意味がありません!
なので、JKCの資格が取れても油断すれば宝の持ち腐れなので、注意しましょう。
資格の取得比率
JKCの資格はB級まで取ると大体の人は就職すると言いましたが、いったいどれくらいの割合なのかと言いますと、これは私が通っていた専門学校の時で例えるので絶対ではありませんが、まあこのくらいが目安だと思います。
C級→1クラス30~40人程度で4クラス
B級→1クラス20~30人程度で2クラス
A級→1~5人程度で1クラス
C級からB級でも半分以下なのに
A級は数人しかいないのね!
まずトリマーという職業は入りの門はかなり広いと思います。
トリマーになろうとする人の大体の理由が、
「動物が好きだから」、「実家で犬を飼ってて自分で出来たらと思って」「接客とか人に関わるのが嫌だったから」とかが多いと思います。
そこまで悪い理由ではないのですが、深くどんな仕事なのか知らずに来る人や、勉強が出来なくて他になれる職業がなく手に職をつけられるから、とか軽い理由からトリマーを選ぶ人も少なくありません。
確かに他の職に比べて技術職なので頭の良い人は正直多くないとは思います。しかし、どんな職業も大変な面がありトリマーだって簡単な仕事ではないのを理解せず、入ろうとする人がいるのでその分やめる人も多いんです。
楽な仕事なんてないんだよね!
まとめ
この仕事にはトリマーの4Kという大変さを表している言葉があり、
『キツい、臭い、汚い、給料安い』と言います。
一見華やかに見えますが、体力仕事でキツく、信じられないくらい汚くなった状態で来るワンちゃんもいて、生きている犬なので臭い排便などもします。その処理もしないといけないです。儲けるのが難しく給料が安い、といった現状があります。
この業界の現状などの話は別の記事で詳しく話したいと思いますが、そいった問題が色々とあります。
ですが、その分やりがいもありワンちゃんを綺麗にして飼い主さんに返した時には、他にない達成感や楽しさもあります。楽な仕事ではありませんが、合う人にはこれ以上ない天職になると思います。
私は小さい頃からトリマーを目指し、今夢を叶えて楽しく働いています。ただ辛く厳しい仕事というわけではないので、軽視はせず真剣に目指してくれる、良いトリマーさんが増えてほしいなと思います。