トリマーの大変なこと、辛いこと、苦労は？

どうも！現役トリマーの今ちゃんです！

 

今回はトリマーの仕事をするうえで、大変なことや辛いこと、苦労することについて話したいと思います。

 

 

大変なこと

業務種別

トリマーの仕事というのはサービス業になります。なので事務職などで働いている人と違い土、日、祝日に休みはなく、逆に忙しい日になります。そして、GW、お盆、年末年始などの大型連休に関しては休みはもちろんありませんし、一年の中でかなりの繁忙期に入るので、てんやわんやします！

じゃあ変わりの連休などがあるのかと言えば特にありません。

飲食店などのサービス業も同じだと思いますが、基本的に世間が休む日はお店の儲けられるタイミングになるので、休みになることはありません。

なのでトリマーさんの基本的な休みは平日になります。アルバイトなのか、正社員なのかなどで休みの回数は人それぞれになると思いますが、この形態はどこのサロン・ペットショップなどでも同じです！

 

 

 

 

 

勤務時間

トリマーさんの勤務時間は大体9時～２０時の間での勤務になると思いますが、基本的に労働時間の長い職業で知られています。トリミングはどこも完全予約制になるので一日にカットするワンちゃんで考えると大体3～４頭は行ないます。

べース作業やカット作業を分担して行ったり、シャンプーコースのワンちゃんがいると頭数はもっと増えます。

 

 

職務内容

トリミングというのは傍から見ていると技術はいるものの大して体は使っていないように見えるのですが、実はかなり体力仕事なんです。

大きいワンちゃんを抱えることもあれば、小さいワンちゃんでもかなり嫌がる子がいたり、一部の作業（爪切りなど）だけ嫌がることもありますし、基本立ちっぱなしで変な体制やしんどい体制で長時間いることもあります。

辛いこと

低賃金

 

これはすべてのトリマーさんがそうというわけではありませんが、基本的に雇われているトリマーさんで高いお給料をもらっている方は少ないです。

 

特別な技術のいる職業にも関わらず、高校生がバイトするのと同じなのかな？っていうような賃金からのスタートが一般的ですね。正社員として雇ってくれるところもそんなに多くなく、もし正社員になれたとしても、15～18万からといったところなので決して高くはないです。

職業病

トリマーさんには働いている中で、出てくる職業病がいくつかあります。

手荒れ

一日に何頭もワンちゃんを洗うので、シャンプー剤により手の必要な脂分まで落ちてしまい、手が乾燥して荒れてしまうことが、多々あります。

これはとくに繁忙期になりやすく、一年の中で一番大変な年末には手がボロボロになっているトリマーさんが多いですね。ハンドクリームも犬についてべたつくといけないし、付けたとしても、次のわんちゃんを洗えばすぐ取れての繰り返しで効果がなく、トリマーさんを悩ませています。

ヘルニア

これも多くのトリマーさんを悩ませています。長時間の立ちっぱの労働や犬を持ちあげたり、洗う時にも腰を曲げて、嫌がる子をやっている時にも変な体制で長時間キープすることも中にはあります。なので、腰を痛めてヘルニア持ちになるトリマーさんが多いです。今では椅子に座ったり、サポーターをつけるなりで対策している方も多いと思いますが、それでも大変な仕事ですね。

動物アレルギー

トリマーさんがアレルギー！？って驚く方もいるかと思いますが、結構トリマーさんには動物アレルギーの方も多いです。それ以外にも汚れているワンちゃんは日常の色んな汚れを運んできますから、ハウスダストなんかに反応することもあります。それに今までアレルギーじゃなかったのに、ずっと犬のいる毛の舞っている空間にいたことで、アレルギーになったや、アレルギーだったことに気づいた、ひどくなってしまったなど様々な話しを聞きます。

それが原因でトリマーをやめる方も中にはいます。

 

 

 

苦労すること

生活

仕事としてやっていくのでやはりお給料をもらってそれで生活をしていくわけですが、先ほども書いた通り、あまり賃金の高い職業ではありませんので、実家で暮らしている若い女性くらいならまだしも、男性や年齢的にもう一人暮らしをしている方などは、生活がかなりカツカツだったり、もうやっていけない！となる方も多く金銭的な理由で辞める方もいます。

仕事

仕事内容も大変、労働時間も長い、技術職なので、努力もしていないと周りに抜かされる、など常に努力していないとだらだらとただ働いていて、良くなる仕事ではありません。自ら行動し努力していることのアピールすることも大切です。

 

 

まとめ

今回はトリマーの仕事の大変なことなどをメインにお話したので、本当に甘くない世界なんだということが、伝わっていればと思います。しかし、だからと言って私もそこに身を置いていますが、大変なこと、辛いこと、苦労することもいっぱいありますが、決してそれだけではありません。

その分のやりがいや魅力、楽しいことなんかもあるので続けられます。

確かにまだ環境の整った良い職業まではいっていないかもしれませんが、技術職という他にはない良さがトリマーという仕事にはあると思います。

 

この記事を見て尻込みする方もいるかもしれません。もちろん軽い気持ちで入ってほしくはありません。ですが、本気でこの職業を極めて自分はこれからプロのトリマーになるんだ！と意気込んでいる真剣な方は本当に頑張ってほしいなと思います。

 

今回はネガティブな面を書きましたが、わたしも実際にプロのトリマーとして今も現役で働いています。ここで言うのもなんですが、結婚もして家族を養う立場として働いていますが、全然生活出来てやっています。

そういう人間もトリマーにはたくさんいるので、将来的に家庭を持ちたいけどトリマーだとやっていけないんだ。と思う必要はありません！自分のやり方や努力次第でトリマーは立派な職業になるので、マジメになりたいと思っている方は諦めずにやってほしいなと思います。