どうも!現役トリマーの今ちゃんです。
これからトリマーになりたいと思っている学生さんや、転職などでトリマーに興味を持っている方など「実際トリマーってどんなことをするお仕事なの?」と思っている方に、現在トリマーとして働いている私からご紹介したいと思います!
トリマーの魅力
手に職をつけられる
皆さんの持っているトリマーさんのイメージといえば、
ワンちゃんを綺麗にして華やかでかっこいい!
毎日大好きな犬に囲まれて楽しそう♪
などのイメージを持たれている方が多いと思います。
ですが・・・・!!
一見はとっても華やかで楽しそうでもやっぱりプロとしてやるのは、それなりに厳しいことや地味で大変な仕事なども沢山あります。
じゃあ、目指すのはやめた方がいいのかしら?
なんて尻込みする方もいるかもしれませんが、もちろん大変なお仕事ですがその分やりがいも沢山ありますし、何よりこの仕事の強みは手に職をつけられるということです♪
一度手に職をつけてしまえば自転車と同じで多少のブランクが出来ても、少し鈍ることはあっても全く出来なくなることはないので、一生トリマーとしては困りません。
なのでもし、手に職をつけて絶対自分はこの仕事を極めて働いていくんだ!!
と思っている人はトリマーという仕事はとっても向いているかもしれません。
一生困らないんだね!
やりがいがある
そして、何よりも技術職というのはやりがいがある!
というところが一番の魅力ではないでしょうか?
事務仕事や流れ作業的な仕事にはそれはそれで魅力があり、向き不向きもあるとは思いますが、この技術職というのは、自分が努力しただけ成長し、認められる。
ダイレクトにお客様に喜んでもらえたり、犬という生き物を相手にしているので同じ作業にはならず、一度一度の仕事が必ず変化があり飽きない!
仕事にやりがいを求めたい、人を喜ばせてあげたいという思いを持っている方にはもってこいの仕事だと私は思います。
ずっと楽しめる仕事ね!
実際の仕事内容
これはお店の業務形態や規模、方針などでも多少変わりますので、一概にこれ全部がというわけではないので参考程度にしてください。
まず業務形態は大きく分けて、
- ペットショップ
- ペットサロン
- 動物病院
- 講師
この4種類です。
いっぱいあるんだね!
統一して行う業務としては、もちろんワンちゃんのトリミング(犬の美容業務)です。
これはトリマーとして働いていたら当然することになります。
トリミングに関しての詳しい内容は、またべつの記事で詳しくご紹介します。
ペットショップ
大型の店舗やホームセンターやショッピングセンター内にある店舗で子犬の生態販売を行っているようなお店の事です。
ペットショップとして営業しているお店は大概、物販販売、生態販売、トリミング、ペットホテルを一緒にやっている店舗が多いと思います。
場所によりしつけ教室などもやっているところもあるかもしれませんが、基本トリマーには関わってこないところだと思います。
お散歩、ご飯、水替え、わんちゃんのお部屋の掃除、ホテル室内全体の掃除、タオルやベッドを変えて洗濯する等、
ホテルのワンちゃんのお世話はお客様の大切なワンちゃん達を預かっているので、体調を気にしてあげたり、ご飯やお水をしっかりとっているのか、うんちやおしっこをしているのかなども見てあげなければいけません。
この仕事はトリマーが担当するお店も多くあります。
お店によってはこの業務をトリマーでなく販売のスタッフなど別の従業員がすることもありますが、やはりワンちゃんのプロとして体調などにいち早く気づいてあげられるのが、トリマーだからというところがあると思います。
責任重大なのね!
トリマーも接客をすることがあるんだ!
と思われる方もいるかもしれませんが、
トリマーはワンちゃんの美容をすることがメインではあるものの、やっぱり
わんちゃんがお客様なのではなく、わんちゃんを飼っている飼い主様がお客様
ということを頭に入れていてほしいです。
よくトリマーを選ぶ方にいるのが、
接客とか苦手だから
犬の美容をするだけならいいかも?
という方がいますが、それは大きな間違いです!
トリマーは接客業です!!
ワンちゃんの美容をしますが、その前にカットの注文を聞いたり、その子がどんな子なのかを教えてくれたり、お金を払ってくれるのも飼い主様です。
犬との信頼関係だけでなく、飼い主様との信頼関係もとっても重要なことなので、接客業務でお客様(犬の飼い主様)と話すことは最も重要な業務の一つと言えます。
トリマーのお客様はわんちゃんと
飼い主様の二人になるんだね!
そして、物販販売時の接客は犬用品を買いたいお客様なのでトリマーとして商品知識がないといけません。
これはトリマーがメインですることは少ないのですが、やっぱりお客様は犬のプロである、
トリマーさんなら何がいいのか知っているだろうと相談される方も多いです。
特にトリマーが美容で普段使うブラシや爪切り、シャンプー剤などは商品として店頭に並べていることも多いので、一番聞かれることが多いですね。
なのでもし業務上は物販の接客を求められていなくても、お客様から聞かれた時に応えられるよう知識は持っていてください。
ペットアドバイザーとしての役割もあるのね!
何よりも普段自分の働いているお店で使っているものが、どんなので、いいのか悪いのかも分かっていないトリマーに飼い主様が大事なわんちゃんを預けたいとは思わないですよね?
飼い主様にこの人になら信頼して大切なワンちゃんを預けられると思ってもらえるようなトリマーさんになりましょう。
子犬を飼おうと思っているお客様も汚い犬よりもしっかりと清潔にされている子犬ちゃんの方が良いですよね?
なので定期的にきれいにしてあげることが大切です。
もちろんそれ以外にも意味があります。
美容する時に体調を見たり、子犬は産まれたてで病気にもかかりやすいので、何か異常はないか見たりなど子犬の健康管理もトリマーさんのお仕事です。
ワンちゃんの病気に関しての知識もそれなりには知っておくべきですね!
いっぱい勉強することがあるんだね!
子犬ちゃんだけじゃなく、普通に美容に来るお客様のワンちゃんに対しても同じですね。
成犬のワンちゃんでも病気になることやけがをしていて、飼い主さんに気づいてもらえていないことなどもありますから、それをいち早くトリマーが気づいてあげて飼い主様に教えてあげることで早期発見につながりワンちゃんの命を救うことだってあります。
その他、カルテの管理や予約を取ったり電話対応など細かい雑務を含めばキリがありませんが、
ペットショップでの業務のざっくりとしたことはこのくらいです。
ペットサロン
次にペットサロンでのトリマーの業務です。
基本はペットショップとはそこまで違いありませんが、ペットサロンではペットショップとは違いトリミング業務に重きを置いている業務形態ですので、基本的には生態販売を行なっていることはないと思います。
ですがトリミング以外にも、ペットホテル、物販販売はやっていることが多いです。
ペットショップとの違いは生態販売をしているかがどうかが大きいところです。
業務形態でやってる内容がちがうのね!
そして違いとしてもう一つ上げられるのが、
ペットサロンは地域密着型の個人サロンが多いです。
ペットショップでは大型店舗から小規模のお店までありますが、
基本トリミングサロンとしてやっている場所は、人間の美容室と似ていて小規模の個人のお店が多いです。
じゃあペットサロンの方が子犬の美容業務がない分、楽じゃないの?
と思うかもしれませんが、ペットショップにはペットショップのメリット、デメリットやペットサロンにはペットサロンのメリット、デメリットなどもあるので一概にどっちがいいなどは言えません。
どちらも同じく大変な部分も良い部分もあるので、業務の数ではないです。
そのあたりについてはまた別記事で詳しく書こうと思います。
奥が深いんだな~!
動物病院
前の2つと同じ部分はあり、トリミング業務、ペットホテル、物販販売は基本的にあると思ってもらって良いと思います。
しかし、前の二つと大きく違うのは動物病院なので、獣医さんがワンちゃんを治療するのがメインの場所です。
なのでそこで働くトリマーにもそれ相応に病気の知識やワンちゃんの扱い方が大事になります。
そもそも動物病院でのトリミングとはペットショップやサロンとは違い、病気やケガをしていたり、高齢のわんちゃんや噛み癖や暴れるなどの問題を抱えた子の割合が多くなります。
もちろんペットショップ、サロンでもそういう犬も来ますが、トリマーは獣医さんとは違うのでいくら知識があろうと治療などの処置は出来ません。
なので、それらの上げたようなワンちゃん達をお断りしなければいけないこともあります。
なにかあったらいけないもんね!
そしてそういう子達が助けを求めていくのが、動物病院でのトリミングです。
いくら問題を抱えようと生きている限り、わんちゃんにはトリミングが必要なので、それらの程度にもよりますが、動物病院なら何かあった時はすぐ獣医さんに処置をしてもらえたり、最悪は鎮静剤を使った美容を行なうこともできます。
それだと動物病院で働くのは、
初めのうちだと難易度高そう。
と思うと思います、正直専門学校卒業後にすぐなどは多少大変かもしれません。
しかし、獣医さんのそばで勉強出来たり、いろんな病気を実際に見れたりなど、他ではなかなか経験出来ないこともあるので、かなりスキルアップ出来ます。
基本的な業務は変わらないものの、業務形態の違いでやることの質が変わるといったところですね。病院によっては動物看護師みたいに獣医さんのお手伝いをトリマーがさせてもらうこともあると思うので、頑張る意欲のある方はいいかもしれませんね。
大変な分スキルアップできるんだ!
講師
最後に講師ですが、その名の通りトリマーの技術を教える講師のお仕事です。
これは他と違い特殊にはなると思います。
ですが、専門学校を卒業してすぐに講師というのは通常経験を積み、人に教えられる技術を持ってからでないと、なかなか出来るものではありませんし、技術があってもそれを人に教えられるかも、また別の話になるので、ゆくゆくの目標にするならいいですが、これからトリマーになる方にはあまり関係ないかもしれません。
それにトリマーの専門学校を卒業していればそれを教えてくれていた講師の方がいると思うので、想像がつくかと思います。
しいてざっくりあげるなら、素人の方にトリミングの技術を教えるというそのままのお仕事ですね(笑)
人に教えるのは簡単じゃないものね!
まとめ
前述した通り、細かい雑務などもあげればもっと沢山ありますが、最後に上げた講師以外は基本的に共通してやることは似ています。
一番重要なのは、トリマーと言ってもトリミングだけしていればいいわけではなく、
トリマーはワンちゃんのプロなんだと思って業務を行なうことです。
わんちゃんを綺麗にすることはもちろん、わんちゃんの体調管理をし、飼い主様の相談に乗ってあげること、
美容の技術・知識を身につける他、シャンプー、道具、フードなどの知識をつけることです。
やりがいはありますが大変な仕事です。
淡々とした流れ作業やただこなすだけの仕事は嫌だ!!やりがいのある楽しい仕事がしたい!
という方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
今回は仕事内容をご紹介しましたが、トリマーという仕事のどんなことが大変なのかや1日の流れ、役割など、これからもっと詳しいことも、色々とご紹介出来ればと思います。