どうも!現役トリマーの今ちゃんです!
今回はトリマーさん達の仕事の役割は何があるのかや、どんな流れで1日働いているのかをご紹介したいと思います!
働く時間
まずトリマーさん達が一日をどれくらい働いているのかです。
基本的にペットショップや、ペットサロンの営業時間は9時〜20時の間の時間になります。お店により営業時間の流さや早い、遅いに差はあります。
なので、日の短い冬なんかは早朝まだ寒い時間に出て、帰る頃には夜になっている感じですね!
勤務時間は長い仕事だね~!
そしてトリマーの労働時間は長い方が多いと思います。アルバイト、パートなど時間給で働いている方は、労働基準法に沿って働くと思うので、あまり関係ないですが(笑)
でも、ここだけの話グレーなとこも多々ありますけどね…。
サービス残業ってやつね!
役割
働く上でのトリマーとしての役割についてですが、トリミングをして
ワンちゃんきれいにするだけが、トリマーの役目ではありません!
綺麗にするのはもちろんのことですが、それ以外にもワンちゃんの体調を見て飼い主様に伝えることで、病気やケガの早期発見をしてあげたり、飼い主様の悩みを聞いてあげるアドバイザーとしての役割もあります。
トリマーはワンちゃんのプロです!
美容をしているとワンちゃんの体をくまなく見ることになるので、普段の生活では気づかないような所に気づいてあげたり、定期的に美容することで体調の変化にも気づいてあげられます。
なので、飼い主様に1か月に1度は来てください。など伝えるのも単にきれいに保つためだけではなく、定期健診の意味も担っています。
ワンちゃんはしゃべれないので、飼い主さんも気づかないことがありますが、犬の事を知っているプロのトリマーが美容でしっかり見ることでいろんなメリットがあります。それも踏まえて飼い主様には美容に定期的にきちんと来てもらうように促すと良いです。
飼い主様はトリマーさんに聞けば犬のことはなんでも分かるだろうと思っています。それになるべく応えてあげられるようにすると良いトリマーになれると思います。
やること
朝トリマーさん達が出勤してからやることですが、これはどういう業務形態で務めていてトリマーにどんな業務が割り当てられているかによって変わりますが、もしペットショップだった場合を例にします。
詳しい仕事内容についてはこちらの記事を参照ください。
ホテルのお世話(朝)
まず朝出勤してから大概はホテルに泊まっているわんちゃんのお世話から始まります。
外でしかおトイレが出来ないワンちゃんもいますので、そういうワンちゃんは夜中ずっと我慢していることがあります。なのでお散歩や掃除、ご飯をあげたりなどのお世話を一番にしてあげます。
朝一はおトイレもご飯も待ち遠しいんだ!
私が実際働いている時は出勤して着替える前にワンちゃんの様子を見て異常がないかを確認などしていました。それは基本的に夜中は無人になるお店がほとんどで私が働いているところもそうでした。
さすがに24時間ずっと一緒にいてあげることも出来ないですが、せめて朝お店に来たら一番に様子を見てあげたいと思ったからです。私が働いていた職場では、高齢な子や持病など内臓的な病気を持っている子のお預かりをお断りしていたので、夜中に何か起こることはありませんでしたが、万が一何かないとも限らないので、まず様子を見に行き異常がないかを気をつけて見ていました。
これまでの経験上色々な職場で働きましたが、朝見に行って一度も問題が起こっていたことはありませんでしたけどね!
それもお世話の際のわんちゃんの様子を見てお水を飲んでるか、ご飯食べているか、おしっこ、うんちしているかなど注意して見ていたのも大きいと思います。
開店準備
ホテルのお世話が終わるとお店の開店準備です。個人のお店ならお店自体をオープンしないといけませんし、そうでなくても道具の準備やドライヤー、バリカンなどの用意もしなければいけません。
お客様のカルテを準備してその日に来る犬のカットの注文を確認したり、情報を頭に入れるのもこの時にします。
トリミング業務
そして準備が終われば、いざ!美容です!!
今のトリミングはどこも完全予約制なので、その日に予約されたお客様が来店されたら受付して、その日のカットのスタイルやコースを伺います。
注文を一通り飼い主様から伺ったらお客様の大切なわんちゃんをお預かりして、トリミングしていきます。
トリマーなので一日の大半はトリミングをしているのですが、大体一頭のワンちゃんを美容する時間は
シャンプーコース(SP)で約1時間~1時間半(小型犬)、
シャンプーカットコース(SC)で約2時間半~3時間(小型犬)
になります。これはあくまで目安です。
カットの注文や性格、犬種、抜け毛やもつれの度合い、トリマーの技術などで大きく変わります。
SCのワンちゃんでも1時間や1時間半で終わる子も全然います!
そして、カットコースの子だけで考えると大体一日に3~4頭美容します。
シャンプーコースの子が入ったり、カットが早く終わる子が来たり、逆に時間のかかる子が来ると頭数も増えたり減ったりします。
それと、スタッフにまだカットの出来ないアシスタントトリマーがいると、単純な頭数の計算じゃなくなります。
シャンプーや爪切りなどのベーシック作業をしてもらい、カットからもらう、その間に次の子のベーシックをしてもらい、またカットとなるのでずっとカットして頭数で言えば7~8頭していることもあります。
これはトリマーアシスタント側も同じですね!カットが出来ない分シャンプーなどをいっぱい頭数するので、忙しいGRや年末などは手荒れでひどいことになります。私もガサガサになってお風呂に入ると染みてめちゃくちゃ痛いくらいに荒れたこともありました(笑)
これはトリマーをやっている人や人間の美容師さんにも共感してもらえることだと思います!
子犬の手入れ
生態販売しているところのトリマーさんは定期的に子犬ちゃん達の美容もしなければならないので、トリミングの予約の合間に子犬を洗ったり、その他雑務にあたります。これがなかなか忙しい時期は大変で、いくら予約が詰まっていても子犬の手入れはしないといけないので、時間を作ってするのが大変です。
これは特にアシスタントトリマーなど下の子がやることが多いですが、手が空けば皆やります。
ホテルのお世話(夜)
すべての予約が終わりお客様のお迎えも無事終わるとホテルに泊まっているワンちゃんの夜のお世話になります。やることで言えば朝と全く同じです。
ですが、朝はお世話の後も様子を伺えるのですが、夜はその後の様子をこまめに見ることも出来ないので、朝まであることを考えると入念に様子を見て、朝まで何事もないように注意を払う必要があります。
閉店作業
最後にその日使った道具の消毒や片付けをします。途中でも汚れれば消毒なども行ないますが、一日の最後には必ず使った道具の消毒は行ないます。
美容室というのはきれいにするところなので、汚いところや汚い道具できれいに出来るわけないですし、お客様もいやですよね?なのでしっかりと消毒はします。
私はプライベートなどはそこまで几帳面ではないですが、仕事場に関しては注意しています。それは、
美容室を綺麗に保てないやつが
犬を綺麗に出来るわけがない!
と思っているからです。
この言葉は専門学生時代に教えて下さった講師の方からの受け売りなのですが、本当にそうだと思います!しっかり掃除や消毒などに気を配ってきれいに保てないような人間が、それ以上に細かい技術を要するトリミングを綺麗に出来るわけがないんです。
良いトリマーや良い店というのはきれいに保てているかが重要です。
良いトリマーの見分け方などについてはまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、今言ったことはその一番大切なことになると思います。
まとめ
これがトリマーの一日の仕事の流れになります。全部がこれに当てはまるわけではないですが、基本的な仕事の流れはこんなところですね!あくまで参考程度に見て頂けると幸いです。
記事の途中にもちょこちょこ大事なことを書いてきましたが、トリマーが働くうえで気をつけることや大事な気持ちの面での話しもまたしたいなと思います。そして、出来ればこれを読んで少しでも世の中に、もっと良いトリマーさんが増えてくれれば良いなと思います。